JMXR4(2022)

大会結果報告
全日本モトクロス選手権第4戦
開催日:9月11日
開催地:名阪スポーツランド(奈良県)
天候:晴れ
結果:総合2位(2位/2位)

肉体的にも疲れるレースでした。金曜日の夜に降った雨でコースはドロドロ、予選日の朝は足バタバタさせながら走るほどでした。このコンディションで下半身はかなり疲労しました。決勝日は朝から晴れて午後に行われたヒート2はほぼドライコンディションになりましたが、深いワダチができるなどコースは荒れてタフなレースになったなっていう印象です。
名阪スポーツランドは3年ぶりとなる全日本開催に併せてコースレイアウトが変わりました。これまで使われていなかった箇所はかなり地面が柔らかく手間どる場面もありました。

ヒート1はスタートで上手く出られず、インに切り込んでいくとそこに入りきれずスタートは7-8番手でした、これには少し焦りました。抜きにくいコースだったのと、コンディション的にもラインを外したら重いことが想像できたので尚更でした。序盤の自分のペースが悪く4番手まで上がってからの時間が長く続いてしまいました。気持ちを落ち着かせて後半に入り自分でコースマネージメントができてくるとリズムもよくなりました。終盤2番手まで順位を上げた頃には下田選手との差は1分近かったので、ただ淡々と自分のペースで走りきり2位でゴールしました。トップの下田選手を除く全日本メンバーの中でトップではありましたがモヤモヤした気持ちが残りました。

ヒート2は少しでも下田選手とレースをしようと意識しました。スタートはホールショットでした、下田選手が3コーナーでコースアウトしたことは全く知らずに走っていました。午後に入ってコースコンディションはかなり荒れていて、このコンディションに「これ以上攻めるのはリスクが高いな」っていうところまでプッシュしきれず、そのタイミングで下田選手が後方に来ていて前に出られました。追走してラインのトレースをすることも考えましたが、それもできない程のスピード差がありました。自分には思いつかないようなライディングに大きな差を感じたので、そこからは気持ちを切り替え自分のできることをしました。

土日を通して調子も良かったし自分の持っている力を出せたと思います。レースは下田選手がリードしましたが、自分にとって一番プライオリティが高いのはシリーズタイトル獲得ですから、今回の結果についてはそれほど不満はありません。ただ、下田選手に少しでも食らいつきたいというのもライダーとして今大会のもう1つの目標でした。予選で1周2秒の差があり予選から力の差を見せつけられましたが、そこを1秒縮められたらっていうので、彼の後ろに付ければ少しでも近いペースで走れるかなと考えていましたが、ヒート1はスタートで遅れ、それもできませんでした。プロライダーとしてもう少しお客さんが盛り上がるようなレース展開ができたら良かったなっていう気持ちではあります、それについては悔しく思っています。
下田選手が参戦してくれて、2020年以降久しぶりの体験をすることができ、多くのお客さんが会場に足を運んでくれました。
このことが日本のモトクロスにとって良い方向へのきっかけになってくれることを期待しています。

今大会もご支援、応援ありがとうございます
今シーズンも恵まれた環境でレース活動ができていることに感謝いたします。